鍼灸治療後の身体の変化、ダルさ、重さ、眠たくなるについて

 

ダルさ、重さ、治療後は眠くなるについてです。

鍼灸治療後は、その治療された部位、例えば肩だと施術後に肩が重い、ダルいという症状がでてきますがこれは、鍼治療をすると、緊張していた骨格筋が緩む為に起こります。

骨格筋が緩むことによって、圧迫されていた血管などに血液が流れ、循環が良くなります。

 

痛みがあるということはそこの組織は弱体化しています。なのでその組織を修復しないといけません、そのときに大事なのが血液になります、血液は栄養が豊富( 組織を修復させる栄養 )なので筋肉の緊張を緩めることによって弱体化した組織に栄養を運び回復力を促進させていきます。

 

また、骨格筋が緊張していたということは交感神経も優位になっていたということになります。

ですが、鍼灸治療はその交感神経優位の状態を、副交感神経優位な状態に導きます。

 

副交感神経優位な状態とは、寝ている時や、リラックスしている状態の時です、ですので、副交感神経優位な時は、血流が良いことになります。

 

交感神経優位な時は、運動している時など、何か活動しているときになります、なので交感神経優位な時は、リラックスできず、睡眠の質も低下する、ということが言えます。

 

また、睡眠時に筋肉などは修復をしますのでその睡眠の質が低下すると痛みの回復は遅くなります、ですので、鍼灸治療をすることによって、交感神経優位な体から副交感神経優位な体に体質を改善させ( 自然治癒力を高め )、体の不調をより早く改善方向にに導いていきます。

 

ですので、鍼灸治療後のダルさ、重さは、筋肉が弛緩することによる作用と、副交感神経が優位になりリラックスした状態になる作用で体を改善方向により早く導くよう体が反応した状態と言えます。

 

次に、指圧治療や特に鍼灸治療後などに眠たくなることが多くあります。

 

 

さきほども書いたように交感神経優位な状態からリラックスしやすい状態の副交感神経優位な状態に体を改善させるので眠たくなるのが1つと、野生の動物などは、怪我をしたときにはなるべく動かずに木陰で休んだり、寝たりして治療の回復に専念します、これは自分の持っている自然治癒力( 免疫力 )を最大限に発揮し、回復をより促進させやすいようにするためです。

 

人も同じで、治療をすることによってその場所が悪くなっている( 怪我をしている )と、免疫力を使って悪くなっている組織は修復します、ですが、免疫力を使い回復させる為にはかなりの体力を使いますなので疲れてます、そして体力を回復させる為に眠くなります。

 

人は眠ることにより体力を回復させています。

 

鍼灸治療後は、このような変化が体におきるので、ダルさや、重くなったり、眠くなったりという症状がでてきますが、これは正常な体の反応で、より回復力を高めるように体が反応したとも言えます、ですのでこのような反応のあとはみなさん怪我の回復も早いことを実感されています。

 

最後に、副交感神経優位な状態が良いとは限りません、副交感神経も優位になりすぎると、動きたくなくなったり、ネガティブになったりと良いことばかりとはかぎりません、なので、1番は行動するときにはすぐに交感神経が優位な状態に、リラックス、眠るときには副交感神経が優位な状態にすぐに切り替われる状態にあるときの方がいい状態にあるように思えます、何もかもバランスが大事だと思います。